SIGMA 13-25mm F1.2 Art!?
ちょっと前から気になっていることがありまして。
Commlite 0.71xフォーカルレデューサー(CM-AEF-MFT Booster)にSigmaのEFマウント用神レンズ(Art 18-35mm F1.8 DC HSM)を組み合わせたらどうなるの??
一応それぞれのアイテムについてかんたんに説明しておきます。
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Commlite 0.71x FOCAL REDUCER
Canon EFマウントレンズを、マイクロフォーサーズカメラで使用できるようにするマウントアダプタであり、EFレンズの焦点距離を0.71倍に、また、その集光効果によってF値が1段分明るくなります。
電子接点を備えているのでオートフォーカス、手ブレ補正も使用可能。レンズに関するEXIF情報も変換してカメラに伝えてくれます。
イタレリツクセリ。
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Sigma Art 18-35mm F1.8 DC HSM
2013年に発表されたいわゆる神レンズとして名高いズームレンズ。各社から出ているF2.8通しの標準ズームと比較するとズーム倍率はやや劣るものの、F1.8という1段以上明るい単焦点並みの開放F値に、Artラインの素晴らしい描写で高い評価を受けているレンズです。
この2つを組み合わせるということはつまり…
焦点距離:(18-35mm)×0.71≒13-25mm!(35mm換算26-50mm)
開放F値:F1.8×0.71≒F1.3!!
計算上はこうなるわけだ。
これはもう試してみるしかないでしょう。
メルカリでレンズが安く手に入ってしまったので仕方なくフォーカルレデューサーも取り寄せました。安く手に入ってしまったのが悪い。
さっそく愛機のOLYMPUS OM-D E-M5に組み付けるとこんな感じ。
レンズはマイクロフォーサーズ用に慣れた身からすると正直でかくて重い。持ったときのバランスも相当悪いけど、見た目的にはこれはこれで悪くない。かわいい。
奥から
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
Commlite CM-AEF-MFT Booster + Art 18-35mm F1.8 DC HSM
ちょうど三兄弟って感じの大きさです。
ちなみにE-M5君はおでこが出っ張っているのでここのクリアランスがほとんどありませんでした。専用設計か?ってレベル。他社製のアダプタはここが干渉して使用できないものもあるみたいなので気をつけて。
フォーカルレデューサーがレンズ情報を変換して本体に伝えてくれているので表示はこんな感じ。
13-25mmF1.2として表示されています。
部屋の中で試し撮りしたのがこちら。
テーブルを見ると被写界深度の浅さがわかると思います。マイクロフォーサーズにしては頑張ってるという感じでしょうか。
腕時計の金属やガラスの質感、テーブルの木の質感についてはなかなかに忠実に切り取れているのではないでしょうか。
テーブルに置いたレンズとその背後のPCのLEDイルミネーションです。光源が点ばかりではないのでいまいち伝わりにくいかもしれませんが、玉ボケはまんまるではなくややレモン型。
EXIF情報はこのように「.7x Sigma DC 18-35/1.8 HSM f/1.2」として変換されたものが記録されていました。
ズーム倍率はすこし心もとないものの、標準域のF1.2通しのズームレンズになってしまったわけです。おもしろい。
今回は手ブレ補正なしのレンズを試したのでその点はチェックできていませんが、AFやEXIF情報の伝達については不具合なく、快適に使用できました。AF性能はレンズに依存する部分も多いと思われますが、十分実用範囲内。AF時にややモーターの音が聞こえますが、少し設計の古いレンズなので仕方ないでしょう。
これでEFレンズが使用可能になってしまったので、より一層のレンズ沼生活が捗りますね…。